水島新司さんいきなりの引退宣言、理由明らかにせず

野球漫画「ドカベン」「野球狂の詩」などで人気を集めた漫画家の水島新司さん(81)が1日、所属事務所を通じて引退を発表した。球界内外問わず、プロから子どもたちまで幅広い世代にファンが多く、影響力は絶大。18年8月に発表した「あぶさん」の読み切りが最後の作品となった。58年のデビューから、63年間の執筆生活は“ゲームセット”となったが、決断した詳しい理由は明らかにしていない。

いきなりの引退宣言だった。水島さんは所属事務所を通じて「昭和33年(1958年)18歳で漫画家としてデビュー。今日まで63年間頑張って参りましたが、本日を以(もっ)て引退することに決めました」とコメントした。

漫画だけでなく、野球界に多大な影響を与えた功労者でもある。「長年お世話になった出版関係者の皆様、漫画界、野球界、作画スタッフ、そしてなによりも作品を支えてくれた読者の皆様、本当にありがとうございました。これからの漫画界、野球界の発展を心よりお祈り申し上げます」。静かな“サヨナラ”劇だった。

58年、大阪・日の丸文庫の新人漫画コンクールに「深夜の客」を投稿し、デビューした。70年には週刊少年チャンピオン(秋田書店)で「男どアホウ甲子園」が最初の大ヒット。72年からは「野球狂の詩」、週刊少年チャンピオンで「ドカベン」を連載開始。73年からはビッグコミックオリジナル(小学館)で「あぶさん」と数々のヒットを量産し続けた。

単行本累計203巻で18年6月28日発売号で46年間の終止符がうたれた「ドカベン」は主人公のスラッガー山田太郎、サブマリン里中智、悪球打ちの岩鬼正美、ピアノの能力も生かした秘打を生む殿馬一人など個性豊かな選手で人気を博した。彼らを参考にしたプロ野球選手も数多い。校名の「明訓」は水島さんが憧れていた新潟明訓高がモデル。甲子園でも作品を読んでルールを勉強し、冷静に得点を奪った選手もいた。「野球狂の詩」では女子プロ野球選手・水原勇気が登場。吉田えり、片岡安祐美ら女性プロ選手を目指すきっかけを与えた。

球界への功労は、この日に野球殿堂博物館から発表された「殿堂入り候補者」に名を連ねるほどだった。同館によると「心境の変化があった」と理由を説明し、今回の選考から辞退したことを明かした。また、出版関係者によると「限られたスタッフしか知らされていなかった。秋田書店社内は騒然となった」と言う。

2チームの草野球チームを主宰、投手として200勝以上を挙げて“名球会入り”するなど、プレーでも野球を愛し続けた人生。漫画家としての“マウンド”は降りたが、野球界を盛り上げる“延長戦”登板に期待は集まる。【鎌田直秀】


https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202012010000868.html

 ニュースの見出しに「水島新司さん」とか出てくるから亡くなったのかと思って焦った。

 水島氏の漫画には「安心感」があった。基本的に駄作はない、という安心感でもあるが、「根っからの悪人が出てこない」ところがその本当の根拠だったとも思う。

 今思うと『あぶさん』とか『ドカベン』みたいに長く続きすぎて展開が嘘くさくなりがちな作品よりもちゃんと「完結」した作品の方が好きだった気がする。

 と言いつつちゃんと完結したとは言い難い『ストッパー』という作品が好きだった。「プレーイングオーナー」という設定が斬新だったのと、グラウンドの内外のドラマの絡み具合が絶妙だったのだけど、色々詰め込みすぎて途中グダグダになって終わってしまった。編集に色々口出しされたんだろう。水島御大でもそういう目に合うんだなというのが印象に残っている。

 とても一言では言い表せない水島作品の思い出だけど、少しづつ読み返していこうと思う。御大お疲れさまでした。

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