女子硬式野球の受け皿に 西武が「ライオンズ・レディース」公認、12球団で初

 プロ野球の埼玉西武ライオンズは16日、4月に発足するアマチュア女子硬式野球のクラブチーム「埼玉西武ライオンズ・レディース」を公認チームとして支援すると発表した。女子野球チーム公認はプロ野球12球団で初めての取り組みで、埼玉県所沢市の球団事務所で居郷肇社長らが記者会見して明らかにした。女子選手が継続的にプレーできる環境づくりの一例として今後の展開が注目される。

 チームの監督は西武の元投手で、尚美学園大(川越市)女子硬式野球部監督を務める新谷博氏が就任した。拠点を同大に置き、関東女子硬式野球連盟の「ジャイアンツ杯争奪関東女子硬式野球リーグ戦(ヴィーナスリーグ)」に参戦する。選手は約20人編成で、すでに日本代表経験者の六角彩子、出口彩香両選手が参加。その他の選手は1~2月にセレクション(選考試験)で選ぶ。

 西武は、ライオンズと同じユニホームと帽子、球団選手の使った野球用具とボールなどを提供するほか、球団室内練習場を提供し、ライオンズアカデミーコーチを臨時コーチとして派遣する。遠征費など金銭的な支援は行わない。

 女子野球の競技人口は増加傾向にあるが、高校・大学以降の受け皿が不足しているという。居郷社長は「トップレベルの選手が活躍できる環境整備に協力することで女子野球の発展に貢献できる」と、支援に踏み切った。

 新谷監督は「(ライオンズの)名で支援を受けるからには、公式戦全て勝ちたい。やっている人、やりたい人の夢につながればと思う」と語った。

 セレクションは1月19日に尚美学園大、2月9日に西武の室内練習場で実施する。詳細は西武の球団ホームページに載せる。2019年には女子プロ野球から36人が退団しており、新たな活動先になる可能性がある。


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200116-00000048-mai-base

 たぶん西武が「持つ」のではなく、名義を使わせて「支援」するのであって、運営主体は西武とは直接関係ない人たちなのではないだろうか。それでもNPBの一翼のブランドを利用できるのは大きいと思う。

 プロの看板に執着する事なく、女子野球のトップカテゴリをどうするかという事を考えた時に、最初に考えたのがJWBLとしてWBFJ(全日本女子野球連盟)から有力チーム(エイジェック、アサヒトラスト等)3チームほどを引き込み、プロ2チームと合同で「日本リーグ」を再編する事だった。なぜJWBLかというと、女子野球をコンテンツとして育てるという事に経験値があるからだ。何だかんだ言って女子野球人口の増加は彼らの手柄である。何だかんだ言って女子プロ野球の存在がなかったら今回の事もなかったと思われる。「集客に悩み」云々というのはあくまで採算上の問題であって、女子野球の発展にJWBLが果たした役割は大きい。

 今回JWBLからドロップアウトした選手たちの立場で考えればこの西武の動きは大変ありがたく、ファンも好意的に受け止めているようなのだが、女子野球界全体として俯瞰してみるとちょっといびつな事になっているな、と思ってしまう。

 JWBLは「プロ志向」で、WBFJは女子野球のコンテンツ化というかエンターテイメント性という部分には否定的なスタンスだ。更に「一緒に運営してくれる企業」を募っていたのはJWBLなのにWBFJ(の傘下)の方に行ってしまうという…。

 確かにJWBLがうさんくさい目で見られているという事もある。しかしエンターテイメントを志向するからこそNPBのブランドが活きるのであって、野球を志す女の子も増える。JWBLのやっている事は荒削りではあるが、WBFJが絶対にやらない事をやって女子野球を成長させている。野球のレベルという部分でも、もはやアマチュアとの実力差は歴然としており、それだけを見ても大変大きな仕事をしたと言える。

 ではJWBLとWBFJは関係が悪いのかというと、JWBLが主催するジャパンカップにWBFJが束ねるアマチュアや高校のチームが参加している通り別に険悪なわけではない。「プロ」のチームがアマや高校につけた「差」はこの大会で見る事ができる。つまり「女子プロ野球」というものを作り、育てた人たちの、競技レベル面での成果だ。

 いびつではあるのだけど、それでも西武の動きは嬉しい事で、JWBLがアクセル、WBFJがブレーキの役目をして女子野球がコンテンツとして真っ当に育って欲しい。そうでないとNPBがブランドを貸すメリットがあまりない。

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