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help リーダーに追加 RSS 発表・野球ものベストナイン 2007

<<   作成日時 : 2007/11/25 21:26   >>

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 今年は「名前枠」がないのが少し淋しい。しかしアジアシリーズで「チョ・ウンチョン」という選手の名がコールされた時、後ろの子供が笑っていた。同じように日本人選手の名前にアジアの民が大爆笑するような場面に遭遇できたらとっても異国情緒。

【投手】涌井秀章 (西武ライオンズ)

 以前「松坂の穴は一人の投手がポンと埋められるものではない」と書いたが、彼があっさり埋めてしまった。しかし、それにより連鎖的に空いた穴をジョンソンが埋められなかった上に、他の投手も駄目だった。涌井自身は文句なしの活躍をしたが、「下位チームのエース」という形での大ブレイクになった事に一抹の不安を感じない事もない。つまり松坂が持っていた「華」というか運というか...。もちろん涌井はまったく悪くない。て言うか涌井を「弱小チームで孤軍奮闘するエース」にはするなよ、埼玉西武。

【捕手】ナタリー・ティッカム (レオパレス21)

「誰だそれ!」という貴方のツッコミが心地良い。ソフトボール日本リーグで活躍するオーストラリア人選手。身長184cmの大女である。
 硬式野球場でソフトボールを行う場合、当然グラウンドをソフトの規格に狭く仕切って行う。ファールが仕切りの外に飛ぶことはあっても、スタンドまで飛ばせるソフト選手はそういない。が、彼女のファールは何とポール際まで飛んだ。もう少し角度と飛距離があったら「野球」のホームラン。そう、彼女だけ「野球選手」なのだ。て言うか実際涌井とバッテリーを組んでも違和感がない。

【一塁手】田中幸雄 (北海道日本ハムファイターズ)

 決して大打者とは言えない選手が着実に達成した2,000本安打。それはひとつのチームに骨を埋める事ができる人間的な力がモノを言った記録だと思う。
 誰もが日ハム最下位を予想した95年、幸雄は四番に座り、打点王になった。日本人打者が育たない日ハムにとって画期的な事であり、賭けでもあった。そんな幸雄と日ハムにとって意義深い時期にファンとして応援していたから、思い入れは最近のファンより強い。だから現役最後の年を優勝で飾れて良かったと思う。おめでとう、そしてお疲れさま。

【二塁手】片岡安祐美 (茨城ゴールデンゴールズ)

 今年は特に、クラブ選手権優勝時と新しいポスターが可愛かった。優勝おめでとう(準々決勝で九回同点タイムリーを放った北野和彦、凄かった)。

【三塁手】中村紀洋 (中日ドラゴンズ)

 今年一番ドラマチックだった男。彼の獲得を渋った球団にことごとく痛打を食らわせ、中日の53年ぶり日本一に貢献した。ヒーローインタビューで多くを語らず、ぐっと言葉を飲み込んだその顔は彼の成長を物語っていた。彼がああいう目にあったのを「自業自得」だという人もいる。しかし決して優等生ではない、プロ野球選手である事以外はごく普通の男がつまづき、そこから立ち直る姿にこそ普通の人間が自己を投影できる。普通の人間だからこそ驕り、痛い目を見る。だから共感できるのである。

【遊撃手】鬼崎裕司 (富士重工業)

 07年ドラフトで東京ヤクルトが3巡目指名。早くもファンから「なぜ投手じゃないんだ」という声が上がっているらしいが、今年は投手の指名が多いので、無条件に投手が良く見えるだけの事だろう。ヤクルトの場合、投手も打者もとにかく即戦力が肝心だ。
 試合で何度か観ているので知らない選手ではない。タイムリーな指名だと思う。
 とりあえず指名されてくれてありがとう。「宮本の後釜」を期待されているかと思うが、内野のポジションは事実上「全部空いている」ので、遠慮なくレギュラー獲っちゃってください。

【外野手】アーロン・ガイエル (東京ヤクルトスワローズ)

 なぜか今年一番注目した選手。最初はファンに対して気さくに振舞うので何となく好感を持つ。しかし打撃も守備も散々だった。それがぼちぼち打ち出すと出塁率の高さがクローズアップされるようになり、何気に本塁打を重ね、守備でもぼちぼち良いところを見せ、何時の間にかガイエルの打率と本塁打が上がる事が楽しみのひとつになっていた。こう一年を通じて「良いところ」を小出しにされると注目せざるを得なくなる。一シーズンを終えても掴みどころがない不思議系外国人。もっと面白い使い方がありそうだ。

【外野手】藤田啓至 (鷺宮製作所)

 都市対抗、準々決勝の富士重工戦。六回表、勝ち越しタイムリーを放ち、鷺宮を初のベスト4に導いた...と、これだけなら普通の活躍。選出の決め手はヒーローインタビューだ。プロ野球のそれにありがちな優等生っぽさがなく、インタビューというよりはマイクパフォーマンス。それも「工夫してみました」感のない、素。名鑑を持っている人は見てみて欲しい。そういう顔してるから。
 年齢的にもプロ入りはないだろう。が、社会人を全うしようという選手には闘志を前面に出すタイプが目立ち、ここ一番で肝のすわった仕事をする。まさに「社会人」野球である。

【外野手】イ・ジンヨン (SKワイバーンズ)

 特に「アジア枠」というものはないつもりだが、これまでアジアシリーズでは必ず選出したくなる選手に遭遇している。中日との決勝、一回のSK2点目は彼のタイムリー。「シリーズ3年目にして日本が負けるのか」とかなりリアルに覚悟した(投手山井)。八回には日本(中日)の安堵を打ち砕く同点2ラン(投手岡本)。考えてみれば「日本一」のチームをこれだけ怖がらせたチームは、というか選手は彼が最初だろう(もちろんクラブ同士の対戦において)。もし日本が負けていたら腹いせに選出しなかったような気さえする。韓国のファンは承知しないだろうが、社交辞令抜きで、日本に来て欲しい選手の一人。

 ちなみに投手の次点はやたら観る機会の多かった「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹(早稲田大学)。
 今年はベストナイン制定以来のマトモなチョイスだ。しかし裏金問題、グッドウィル事件、Bクラス、トドメは「埼玉西武」(痛みに耐えろってか)。ヤクルトは...最下位ですか。
 ヘコみまくった一年が終わった。はい終わり終わり。

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