野球ものヘッドライン

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS 『サンデープロジェクト』で芝問題特集

<<   作成日時 : 2006/01/17 01:16   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 2

 日曜日のテレビ『サンデープロジェクト』で、野球場の人工芝の弊害と、なぜ天然芝にできないのか?という問題を特集していた。

 内容は、この問題に関心のある野球ファンやメディアには大体語り尽くされているもので、目新しいものではなかった。

 弊害とは、選手の体に及ぼす悪影響。これは選手の生の声をそのまま紹介していたので説得力がある。天然芝にできない理由とは、やはり野球場の利用率を上げるため、また他のイベントを行うためだという。
 が、語り尽くされているからと言って、問題が解決しているわけでもない。

 だからスポーツライターと称する人々が、天然芝に張り替えるべき理由として以下の事を主張する。
 つまり天然芝にすれば選手がポテンシャルを発揮できる。高度なプレーを見せる事ができるから観客が増え、営業面でも良い影響を及ぼすという。

 これも言い尽くされている感があるが、これに関しては新鮮味がない上、残念ながら説得力もない。

 球場が天然芝になって、選手が思い切ったプレーをするようになれば観客が増えるだろうか。それならば広島市民球場やスカイマークスタジアムにはもっと観客が来ている筈だ。神宮球場が天然芝になったら「ヤクルトの試合が面白くなる筈だから、みんなヤクルトの試合を観に行こう」となるだろうか。答えはたぶんNOだ。
 ファンは「良いプレーが見れるから球場に行く」のではなく、「巨人だから」「阪神だから」球場に行くのである。本場メジャーではどうだか厳密には知らないが、残念な事にそれが日本の「プロ野球ファン」の質である(言いにくい事ではあるが)。

 ましてや多目的を前提に造られているドーム球場でも、より試合数をこなしたい普通の野球場でも、天然芝に張り替えるとは考えにくい。やはり日本は何でも経済優先なのか...。番組では解決方法のひとつとして「新しく天然芝の球場を造る」というのを挙げていたが、肝心なところで非現実的である。

 と、ファンもスポーツライターも、この手の話を「メジャー礼賛&日本批判」で締めくくりたがるわけだが、僕がいつも言いようのない脱力感を覚えるのは、日本のプロ野球ファンの質以上に、こうした問題を語る人たちの質である。
 現実に、アメリカのように、既存の野球場を天然芝に張り替える事は難しいだろうし、新しい天然芝球場を造る事はもっと難しいだろう。ではアメリカと同じ事ができなければそれで絶望的なのだろうか。

 悲観的な事を言う人間は、なぜか賢く見える。中には、メジャーをダシに日本を批判する事自体が目的で、極端な話、それに満足しているような人もいる。が、僕は賢く見えなくてもいいから、何か具体的かつ前向きなものを示したい。

 日本人は「軟球」という素晴らしいものを作った。いや、創った。しかし野球の「本場」アメリカでは、軟球を積極的に取り入れてはいない。ここに、日本がこの問題を解決できる土台があるように思う。つまり、アメリカがやらない事をやるのが日本なのだと。

 去年の1月、川崎球場でカレッジボウルを観戦した時、客席がフィールド内に設置されていたので、人工芝の上に立つ機会に恵まれた。現在の東京ドームや横浜スタジアムと同じタイプのものである。正直「ここまできたか」と思った。
 もちろん天然芝の域には達していないだろうが、日本のメーカーは、天然芝に近い人工芝を本気で作ろう、いや創ろうとしているのである。
 天然芝に近い人工芝から、「天然芝に匹敵する人工芝」に進化させる事ができるだろうか。僕はできると思う。日本の経済人や政治家は阿呆かもしれないが、日本の技術者は優秀だからだ。「できない」という人は、日本がどうやって成長した国であるかをしらない人だ。もしかしたら、熱を吸収したり、空気を浄化できる、天然芝以上の人工芝もできてしまうかもしれない。少なくとも、今、日本の技術者がそれに挑戦しているという事実がある。

「良識ある野球ファン」はこう言うかもしれない。「しょせんは人工芝だろう」と。しかしスポーツライター氏が言うように、選手を「商品」として考えるなら、その寿命を縮める人工芝問題は解決しなければならない問題なのである。天然芝にする事が難しいのなら、日本のメーカーの挑戦に、我々は期待すべきではないのだろうか。

 改めて問いたい。あなたは「人工芝問題」が解決する事を望むだろうか。それとも、メジャーを持ち上げ、日本を貶める事に満足して、それで終わりだろうか。

設定テーマ

注目テーマ 一覧

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
人工芝と天然芝
先日、サンデープロジェクトで日本プロ野球の課題として、人工芝と天然芝の問題を取り... ...続きを見る
奈良県にプロバスケットボールクラブをつく...
2006/01/17 08:51

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。
TBさせていただきました。

単に大リーグ至上主義という考え方には反対ですが、日本の球界経営者がファンをおざなりにしているという状況はあるんではないかと思っています。

経営的な判断を度外視して、選手やファンのことを考えろとは思いません。野球の経営者・選手・ファンがディズニーランドのような好循環を生むことができるようになればよいなと思います。
ナラプロ
2006/01/17 09:13
初めてコメントします。立川に住む元フットボーラーです。
私は野球場では川崎球場と相模原球場、他の競技場では大井第2競技場と駒沢陸上競技場でプレーする機会がありました。それぞれ前者が人工芝、後者が天然芝です。単純に言えば天然芝と比べて人工芝でのプレーは疲れます。体の事を考えるなら、人工芝なら土のグラウンドの方が良い位です。人工芝でのプレーは言ってみれば体育館でプレーすることと近い気がします。それでも確かに大井第2よりも川崎の方が柔らかい感じがする(ふかふかする)のは確かです。確実に技術は進歩しているのでしょう。これからにも期待は出来ます。
たっぴ
2006/03/17 23:02

コメントする help

ニックネーム
本 文